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7. 国立市公立保育園の民営化について、ご意見がありましたらお書きください。

◆関口 博◆

幼稚園は、幼稚園教育というところから始まったので、それぞれの私立幼稚園の教育方針に従って子どもの成長に寄り添っています。一方、保育園は、始まりが、子どもを「預かる」というところにあったので、充分に子どもの成長に寄り添っていけるかが、課題になると思います。この点が充分に議論されているとは思えない現状で、よりよい保育園を目指してきた公立保育園を私立保育園にすることについて、反対です。

 

◆日本共産党 住友たまみ◆

働くお母様が増えているにもかかわらず、3桁を超える待機児童数から保育園の不足は足かせになっております。以上の点から公立保育園は維持しながら認可保育園も待機児に合わせて導入という協働での進展が望ましいと考えます。

 

◆藤田貴裕◆

◆高原幸雄◆

◆尾張美也子◆

国立市公立保育園の民営化について、ご意見がありましたらお書きください。
民営化が、保護者・議会不在の中で拙速に進められていることに危機感を感じています。
・保育園のあり方を考える時に一番軸にしなければならないのは、子供達の保育環境です。民営化は、在籍する子供達の環境激変で、子供達への負担の大きさを考えれば、民営化は行うべきではないと考えます。また、民営化を受ける保育士さん、在園の保育士さんの負担も大きく、デメリットの方が大きいと考えます。
・今回の公立園の民営化は、財政改革審議会での健全化の項目として出したことを受けて庁内決定したものです。財政改革審議では私立も公立も同じだからコストがかからない民営化にした方がよいという簡単な議論で決めています。この点に大きな問題があると考えます。財政改革審議会での健全化項目は福祉分野がほとんどで、市債を膨らます国立駅周辺のまちづくりなどの事業は市長政策なのでと聖域化し、手を付けていません。財政が厳しいということならば、不要不急な土木事業・建設事業などを見直すべきだと考えます。
・公立園の方がコストが高いというのは、国の三位一体の改革で公立園の国庫補助が一般財源化されて、見えなくなった影響があるわけです。民間園の補助も今後不透明な中で、子育て支援の拠点にしていくべき公立園を安易に民営化すべきではありません。
・民営化した公立園の保育士さんを、発達しょうがい児への対応や児童虐待への対応などに回すとしていますが、しょうがい児教育の専門家、社会福祉士、臨床心理士などそれぞれの専門家をきちんと配置することが大切だと思います。保育士さんは乳幼児の保育の専門家です。保育園も含めた子育て支援など福祉分野はそこに関わる『人材』をいかに適切に配置するかが大切なことです。民営化して余った人材を、他の部署に回すことで人件費を浮かすことができるという考え方は安易すぎると考えます。
・民営化をすべきでないと考えますが、決して私立園を否定しているわけではありません。公立園の果たす役割を縮小すべきでないという観点です。今は待機児童が多くて保育園の増設が一番の課題ですが、将来的に子どもの数が減ってきたときにも臨機応変に対応できるのも公立園だからこそです。民間園では経営が成り立たなくなって突然廃園になって問題になった園もあります。そのような心配がいらない公立園を今後も存続していくことは大切と考えます。

 

◇石井めぐみ◇

何よりも保護者が不安に感じられている「子どもたちの生活がどう変わってしまうのか」の回答を、先ずは行政側が具体的に示さなければいけないと思っています。
その上で、民営化によってもたらされるメリットを伝えることも必要です。運営費が軽減することでどんな子育て施策ができるのか。人的資産はどのように活かされるのか。早朝保育や延長保育などの取り組みに繋げることができるのかなど、なるべく具体的に示していただきたいと考えています。
明るい未来が見えなければ現状を守りたいと願うのはあたり前のこと。
新たな取組みについては、保護者のみなさんの声を伺いながら私たち議員も提案をして行くつもりです。
今回、意見を述べる機会をいただいたことに感謝しています。

「新しい議会」石井めぐみ

 

◇自由民主党・明政会会派7名 ◇
青木 健 石塚陽一 大和祥郎 石井伸之 
髙柳貴美代 大谷俊樹 遠藤直弘

 既に、1~6の設問でも回答している通り、限られた財源を有効に活用する観点から、公立保育園の民営化は避けて通ることのできない課題と認識している。
 公立保育園民営化により生み出した財源を活用して、待機児解消や一時預かり保育の拡充を子ども家庭部に強く求めて行く為、公立保育園民営化に向けた保護者の理解を得たいと考えている。

 

◇藤江竜三◇

1~6までで回答したように保育園民営化は積極的に進めていくべき事項だと考えています。限られた財や人材をどのように振り分けて子どもたちがよりよい環境で育っていくことができるかを考えながら議員としても公立保育園の民営化が多くの市民の皆様に理解が得られるよう今後も努力したいと考えています。
今回、大変お忙しい中このような意見を述べる機会を作って頂きありがとうございます。アンケート結果の公表を楽しみにしております。

 

◇渡辺大祐◇

今回のように意見を表明する機会を提供していただいたことに感謝申し上げます。
公立保育園の民営化、という単独かつ他に干渉しない、という条件であれば、公立保育園維持としての方向性を模索する余地は生まれるかと思いますが、当然、そのようなシンプルな条件設定で議論ができないほど、複雑かつ様々な要素がからみ合わざるを得ない社会環境になっていると考えます。
そういった諸条件を前提に議会にあげていただいた立場である、ということを念頭に、継続的な行政サービスを担保するために、いっそう精進してまいります。

 

◇みらいのくにたち:望月健一◇

設問1から6の回答、長文になり申し訳ありません。
要約すると、保育園の民営化に関しての見解は以下の点に集約されます。
『保育園の民営化、『良い』とは考えない。
しかし、財政的な状況、虐待・子どもの貧困など新たな行政需要の高まりを鑑みれば、保育園の民営化ということは検討せざるを得ない苦渋の選択である。』

そのうえで、以下の条件をクリアすることを市当局に強く要望していきます。

(1) 移行する園の子どもたちの最善の利益を第一に考えること
(2) 保護者に対し十分な説明責任を果たすこと
(3) 発達に配慮が必要な子ども、しょうがいを持つ子どもの保育園受け入れなどに関して、公私問わず平等に受け入れられる状況はつくられるのか
(4) 「くにたち基準」といわれる園児1人あたりの保育所面積基準及び保育士の設置基準は今後も守られるのか。
(5) 虐待、生活困窮など複合的な課題を有する家庭の子ども達のセーフティーネットとしての役割はどこが担うのか
(6) 待遇が低い状況にある私立園の保育士の待遇改善を図ること

(1)の子どもたちの最善の利益というのは、英訳すると「the best interests of the child」となるそうであります。
interestsと複数形になっています。
 これは、子どもたちの最善の利益というのはひとりひとり違う、多様性に富んだものであるということを指し示すものと考えます。
 どの家庭のお子さんたちも、成長過程のなかで様々な課題に直面するものではないでしょうか。
 そうしたひとりひとりの子どもたちの多様な声なき声に、真摯に市当局は向き合っていただきたい。
また、(5)に関しては、発達が気になる子ども、しょうがいを持つ子ども、虐待など複合的な課題を有する子ども達のセーフーティネットとしての役割を公立園は有しています。
また、市全体として保育行政の中長期的な展望を決めていくうえで公立園の役割は大きいと考えます。
 よって、国などからの補助金が減らされた現在においても、その意味において公立園が果たす役割はあり、一定数、公立園は残すべきと考えます。
 (6)の私立保育園の保育士待遇改善に関連して、保育園の民営化に関してよく聴く意見として公立園の保育士の待遇の高いという意見もよく伺います。
 たしかに、そのとおりかもしれません。
 現在、民間企業の所得が低い状況にあり、そういった状況の中で公務員の給与はまだまだ高止まりしているという指摘もあります。
しかしながら、私立園の保育士の給与水準が低すぎるというのも事実です。
同一労働同一賃金のもと、「低い水準にあわせる」というのはいかがなものでしょうか。
これは日本社会全体にいえることかもしれませんが、「最小のコストで最大の効果を」というかけ声のもと、勤労者の非正規化など「低い水準にあわせる」ということが進んでいることに危惧を覚えます。
そういった観点からも、私立園の保育士の待遇改善を訴えていきたいと考えます。
また、保育士は、日本の未来を築く大切な職業であります。
なぜならば、子どもの未来は、日本の未来そのものだからです。
しかしながら、保育士という職の専門職としての位置づけが、現状あまりに低いのではないかと考えます。
保育士の専門職としての地位向上という観点からも、保育士の待遇改善は必要です。
保育園の民営化に関して、望月は、武蔵野市のような財団方式を主張しています。
財団方式を採用すれば、国などからも補助金を受け取ることができ、かつ、財団の職員として公立園の保育士にそのまま子どもたちの保育をしていただくこともできます。
今後は財団方式に関しても、議会において主張していきたいです。

終わりに、保育の基本的な役割は、大きく考えると3つです。
ひとつめは、子どもの成長・発達を保証すること
ふたつめは、親が働くことを支えること
みっつめは、地域社会での子育てを応援すること
であろうかと考えます。
 子どもがどんな環境にあろうとも、その子どもの成長・発達を保証すること、働きたいまたは働かざるを得ない保護者を行政が支えること、子育てを親の自己責任にせず、孤立させずに地域社会で支えること、
このことは、国立市の保育行政を考えるうえで軸となることであります。
 以上、公開質問に関してご回答申し上げました。
 説明会に出席しても、市当局の意向が見えにくいのと同様、保護者の皆様のご意見がさまざまで全体としての意向がわかりません。
 市当局の説明が不十分であり、反対も賛成もできないとご指摘を受ければそのとおりです。
 しかし、市当局は、タイムスケジュールを定め保育園の民営化を進めています。
保護者会としても、全体の意見を取りまとめ動く必要があるのではないでしょうか。
保護者会全体の意向がわかれば、議会としても(または、一議員としても)より保護者の皆様に寄り添った対応もできます。
 たとえば、今回の公開質問であれば、今回ご質問頂いた保護者会、連絡会としてはどのようにご回答されるのでしょうか。
 保護者会全体としての意向をご教示いただけると、今後の施策に関する質問、要望に生かせます。
 公開質問を頂いたそれぞれの保育園会、連絡会ごとのご回答でも構いません。
 よろしくご検討くださいませ。

国立市議会議員 望月 健一

 

◇新しい議会 稗田美菜子◇

このような意見をお寄せいただきましたこと、またご意見を聞いてくださいましたことについてまず御礼申し上げます。民営化については様々なご意見があるのは存じております。子どもの最善の利益をめざし、また保護者の方が安心して子どもを預けられるように多くの皆様から理解と納得を得られるように更に丁寧な説明を市には求めていきたいと思います。

 

◇公明党 小口俊明 中川喜美代 青木淳子◇

 既に、1~6の設問でも回答している通り、限られた財源を有効に活用する観点 から、公立保育園の民営化は避けて通ることのできない課題と認識している。
  公立保育園民営化により生み出した財源を活用して、待機児解消や一時預かり保 育の拡充を子ども家庭部に強く求めて行く為、公立保育園民営化に向けた保護者の 理解を得たいと考えている。

◆上村和子◆

保護者会の皆さま、保問連の皆さまの活動に尊敬の念を抱いています。
また、公立保育園の保育士さんたちの真剣な姿勢にも感動しました。

子どもの権利の保障は、大人の都合に合わせて考えないことです。
その点では、財政の視点からの公立保育園民営化は、大人の都合に他ならず、子どもの最善の利益を保障したことにはなりません。

公立保育園民営化の前に、今の時代における公立保育園 の果たすべき役割を、保護者会と現場で働く保育士たちでまとめ、計画におこし、実践に移したら、国立市は子どもが幸せに育つことができるまちになると思います。

今からでも遅くない、子どもたちの幸せを優先する保育施策へと展開できるよう、一議員として全力を尽くします。

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